Home > 廃レポ > 「はずれルート」庄川林道(岩瀬秋町線)と秋町隧道
「道の駅桜の郷 荘川」を出発し、 国道156号線(白川街道)経由で庄川林道(岩瀬秋町線)に入り、 可能な限り四輪での進行を試みます。 |
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底擦りの危険ありと、 「廃車と廃屋」手前の[地点]で下車。 ここから秋町隧道、六厩川橋までは徒歩で進みます。 写真左下は今回の秘密道具のゴムボートさんです。 FieldAccessで周辺地図をキャッシュしたiPhoneをziplocに入れ、準備完了!!! |
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廃車と廃屋です。 [マウスオーバーで視点を切り替えます] |
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二輪や車高がある四輪であれば、問題なく通行出来る道が続きます。 |
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架かる橋についても、大きな損傷はありません。 |
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紅葉を楽しみつつ先を急ぎます。 まだ「廃道」と言う印象はありません。 |
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廃屋が並んでいます。 そこから間もなく... |
庄川林道名物の警告看板。 その先鋒がこの「非常に危険」さんです。 重要な赤字部分の識別は困難を極めますが、 逆に危険性を強調することに成功しています。 ゲートは開放されており、通行止の標識が埋もれています。 |
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警告看板の先も路面の状況は比較的良好で、轍も健在です。 | |
行楽気分でしばらく進むと... |
この吊橋は老朽化のため非常に危険です 事故等発生しても一切の責任は負いません 名物の警告看板、その2です。 「吊橋」の二文字だけで奮います!! ゲートは先程と同じく開放されており、 その気になれば四輪でもアクセスは出来そう... |
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でしたが、この路肩の状態からして、二輪以下での進軍をお勧めします。 |
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それでも轍は続くよ何処までも。 |
冠雪した山が見えます。白山? 距離はあるものの、行楽気分でまだまだ進めそうです。 [マウスオーバーで道筋を表示します] |
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綺麗な滝です。 | |
皆のアイドル、ガッキーです。 | |
信頼と安心の谷積みが見えます。 [マウスオーバーで拡大します] |
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縁の下の力持ち、ガッキーです。 [マウスオーバーで拡大します] |
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[マウスオーバーで視点を切り替えます] |
前方にはこれ以上無い位に、はっきりした道筋が! | |
しかし、足元にはぁゃιぃ足跡が!!! ...熊じゃないですよね...? |
景色は、、、景色は良いのです。 が、前方の道筋あやしくないですか? [マウスオーバーで視点を切り替えます] |
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杞憂であったのか、道筋がはっきりしてきました。 ここは庄川林道上では最も入り組んでおり、現在地確認にもってこいです。 |
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おぉ!!! 庄川林道に入ってこれほどの幅員は初めてではないでしょうか!! ガッキーも健在で、最も「楽しめる」道です!! |
最奥部が見えてきました。 あの二連コンクリート橋を越えると折り返しとなります。 |
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癒しの滝パート2です。 下に降りて休憩しても良いかなぁ... |
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二つ目の橋を渡り終えると、分岐が現れました。 秋町隧道へは左!と足を進めると... [マウスオーバーで説明を非表示にします] |
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あっ... | |
(アカン) | |
こんなところで終わる訳には勿論行かず、前進を続けますが、 秘密道具のゴムボートがお荷物となり、一気にペースダウンです。 藪+落石とか鬼やで... |
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流石有名物件だけあってか、微かながら道筋が続いています。 | |
対岸には立派な橋梁が架けられており、 ガサゴソと廃道を進む二人の惨めな姿が際立ちます。 [マウスオーバーで拡大します] |
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その姿を、流石の神も憐れに思ったのか、廃道区間が遂に明けました!! もう藪漕ぎしなくて良いんですか! やった──!! [マウスオーバーで視点を切り替えます] |
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廃道区間明けてないじゃないすか! やだ───!! |
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と思ったら良質廃道再来です...! このまま秋町隧道へ一直線!!! |
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.....
...画像は振り返りです。 |
最後の分岐が現れました。 本線は右折で、左折は湖畔へと至る道です。 |
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通行止 秋町隧道までの道のりで、最後の警告看板です。 ここからは村道岩瀬秋町線ではなく、林道(庄川林道)となり、状況も悪化すると思いきや... |
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倒木はあるものの、藪は少なく、比較的良い廃道となっていました。 一部泥濘が深い箇所がありますので、注意が必要です。 |
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暫く進むと、ガッキーが再登場!! この先、大きな崩落がありますが、ガッキーに導かれそのまま直進すると... |
歩き始めて4時間弱、 遂に秋町隧道到着!!! |
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普段は見向きもしない様なコンクリトンネル。 そこに掲げられた4文字に、ここまで感動させられるとは...! |
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土砂の流入が激しく、お馴染みのプールが健在です。 北側坑口もシルエットからその状態の想像は容易です... ボートは心優しい誰かが残してくれたものではなく、 二人で苦労して運んだものです。 |
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振り返りです。 這って進む程ではないものの、 近い将来完全に埋没してしまうのではないでしょうか。 |
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プールの水深はウェーダー部隊でも遠慮する程。 | |
トンネル界のアイドル、碍子ちゃん!!! [マウスオーバーで拡大します] |
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謎の猫車。 後々調べると、どなたかが中の水を抜こうとした際のものらしいです。 確かに、トンネル前には溝がありましたが... ほぼ不可能なのでは。 |
トンネル内はサブカメラ「DSC-TX10」に切り替えて進軍します。 | |
写真左に顔の様なものが... |
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トンネル内は闇に包まれ、見えるのは対岸の歪な光のみ。 [マウスオーバーで写真を明るくします] |
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!? | |
s.w.氏曰く死体に見えたとこのことですが、確かにこれは驚かせられます。 水没隧道でこれ程頭が見えているということは、 それなりの高さの山なのでしょう。 庄川林道を不通に追いやった、 トンネルの陥没とはこのことなのではないでしょうか!? |
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着水から20分後、遂に北坑口に辿り着きました!! 時間を要した原因は不器用な自分の不必要な手出し(漕ぐも回転するのみ)にあり、 s.w.氏の力漕により何とか時間を取り戻せました。 |
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秋町隧道北坑口は南側以上に土砂の流入が進んでおり、 屈まないと脱出出来ません。 |
s.w.氏の見つめる方向に、嫌な明るさが... | |
路盤消失です。 庄川林道最大の崩落個所だけあって、 (ある意味)現実離れした光景を見せてくれます。 |
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時計を見ると、12時30分過ぎ。 此処から廃道区間1.5kmの往復と六厩川橋攻略は可能なのか? 先達の方々であれば兎も角、素人二人では到底完遂出来ないでしょう。 しかし此処まで来て引き返しては、後悔の念に苛まれる毎日に... |
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そこで、自分が単身で様子見を行うことに。 改善が見込める様であれば六厩川橋を攻略へ! そうでなければ潔く引き返す! |
ルートとしては、隧道前の路盤崩落地点から右手擁壁より山側へ移動、 後は灌木を頼りに前進あるのみ!!です。 |
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少し進んで振り返り。 | |
フラットには程遠いものの、隧道前と比すると改善してきました。 | |
進軍は可能であると判断し、引き返します。 | |
s.w.氏に成果を報告。 しかしながら、相談の結果、 時間上の制約から下山を優先すべきとする結論に達しました。 (これは数時間後に判明することですが、 ここで意見を押し通して六厩川橋を目指していれば確実に死んでいました... まだまだ修行が足りないと自らを戒めます。) |
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擁壁に見下されているような気がします。 |
貴重な秋町隧道北口です。 南口よりも早く埋没してしまうのでしょう... |
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記念撮影です。 | |
扁額は南口同様存在しますが、 此方側の状態は悪い様で、最後の「道」しか確認出来ませんでした。 |
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扁額横からは絶えず水が滴り落ちています。 | |
南口の光が見えます。 坑口付近に関しては、大きな損傷は見当たりません。 |
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再びサブカメラに切り替えて、南口を目指します。 |
進むにつれ、水深が浅くなっていきます。 | |
ウェーダー部隊であれば突破は可能かもしれませんが、、 坑口付近の水深には対応出来ませんので、 やはり秋町隧道攻略はボートしかないのでしょうか? |
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途中で幅員が変化しているように見えます。 | |
崩落地点を振り返りで撮影。 ボートでお越しの際は南口付近御母衣湖側にご注意下さい。 [マウスオーバーで視点を切り替えます] |
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s.w.氏のお蔭で10分弱で南口に到着しました。 自分は何の役にも立てず... |
時刻は14時前。日没まであと3時間。 ...秋町隧道南口まで4時間弱掛かったのですが... 秋町隧道北口で引き返して本当に良かった...! |
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対岸に往路で確認した橋梁が見えます。 | |
疲れもあってか、思う様に進まず、 ストップゴー政策状態です。 微かに見える道筋が、ゴールは遥か先であることを優しく教えてくれます。 |
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紅葉は綺麗ですが、それどころではありません。 何度もボートの破棄を考えましたが、 その度に気合を入れ直し前進します。 |
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藪を抜けて一息。 | |
また一息。 | |
...藪へ突入ー 暫く写真を撮る元気も無くなり、ただ黙々と足を進めます。 |
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秋町隧道南口から1時間弱、彼方側の道筋が明瞭なものに変化しました。 廃道区間の終わりも近い!!! [マウスオーバーで拡大します] |
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...それから30分後、秋町隧道南口までの道のりで最も濃い藪区間を突破し、 遂に廃道区間が終了しました!!! これで勝利は確定したも同然!! |
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まさに天国と地獄。 | |
先程の藪区間を対岸から。 しかし浮かれてばかりではいられません。 廃道区間は終わっても、庄川林道はまだまだ続きます。 日没までに何とか抜けさせて下さいー |
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日もかなり傾いています。 | |
路面の状況はかなり良いものの、キャリーでの運搬は適さない様で、 廃道区間を抜けても尚担ぎが必須となる場面が多いです。 途中でライダーさんの姿を見かけましたが、彼もまた庄川林道挑戦者なのでしょうか...? |
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それからまた40分後。 最初の警告看板地点に到着しました。 日は殆ど落ち、寒さも増している中、疲労がピークとなり、一歩一歩が非常に重いです。 |
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しかし、ようやく... | |
無事帰還!!! ...本当に疲れた... |
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その後、無事に道の駅へ到着し、温泉で疲れを癒した後、直ぐに眠りに落ちました。 (写真は翌日のもの) 六厩川橋攻略には至れませんでしたが、非常に有意義な探索になったと思います。 次回探索時は必ず攻略して見せます!! s.w.氏、お疲れ様&ありがとうございました!! |