Home > 廃レポ > 細川柱本隧道 ~第一回水無月探索~
さて、早速細川柱本隧道がある紀見峠方面へと参りたいところですが、 近くに南海高野線の紀ノ川橋梁があるとのことで、先に此方にお邪魔しました。 ちょうど橋梁を渡っているのは、こうや号でしょうか? 小学生の頃、予め特急券を購入するも、高野山駅へのバスに乗り遅れ、 悲しく急行に揺られ難波駅へ向かったのも良い思い出となり... |
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時間も迫ってきているので、そろそろ向かいましょう。 現在地は、国道24号と国道371号が交わる、市脇交差点です。 ここから柱本交差点(紀見トンネル前)まで少し距離はありますが、 何とかなるでしょう。 |
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...何とか...何とかはなりましたが... 運動不足のピザにはキツイ... 峠へと繋がる道ですので、そこそこの上りは予想していたとは言え... 否、勾配は予想通りそれ程なのですが、長い... |
柱本交差点を右折し、よろよろと坂を上りますと、 隧道への案内板が掲示してあります。 「通行止め」「手掘りトンネル崩落」など不吉な文字が躍っていますが、 あと1.4km!!逝けるとこまで逝きましょう!! |
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自転車乗車中で最も困ることの一つ、往路に下り坂、が現れてしまいました... 普段(柱本交差点に至るまでも含め)、どれだけ辛い上り坂でも、 復路にはとても気持ちの良い下り坂に変わる!!と奮闘している自分にとって、 これは勘弁してもらいたい事態です。 まだこの下り坂が緩やかであるのが救いでしょうか。 |
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坂を下ると、分岐路が現れます。 細川柱本隧道へは右折(?道形に進むので直進の方が適切でしょうか)します。 左折すると、山を越えてしまう *1 らしいです。 *1 参考文献:Tomi様 細川 芋谷トンネル [マウスオーバーで細川柱本隧道へ続く道に写真を切り替えます] |
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山側を見ると謎の構造物があります。 時間がなかったため、調査を行っていないことが悔やまれます。 |
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反対側には縁石があり、 バイクや自動車での突破も可能ではないか?と思わせてくれますが... |
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直ぐに何とも開放的かつ幅員狭しな道が続きます。 車で進めないということはない様です *1 が、 自分が訪問したときは途中の道で作業中の方がいらっしゃったので、 徒歩か自転車が無難かと思われます。 そんなこんなで暫く進むと... *1 参考文献:よとと様 細川柱本隧道 |
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初めて間近で見る石積みアーチに感動です!! 隧道が小振りですので、よく観察することが出来ます。 この時は感動の余り意識していませんでしたが、 真円に近いその坑口はなかなか珍しいものではないでしょうか。 |
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写真では非常に判り辛いのですが、本当に見事な石積みです。 石垣を彷彿とさせる...のは必然で、先述の通り、 それに使用される積み方の一種で「切り込み接ぎ(きりこみはぎ)」と言います。 [マウスオーバーで視点を切り替えます] |
隧道内を覗き込むと... 細川柱本隧道の代名詞の一つ、歪な反対側坑口の光が確認出来ました!! 案内板に、「崩壊」とありましたが、 閉塞に至るような激しいものではないようで一安心です。 |
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迫石と内壁と。 迫石が整形されていることがよく分かります。 |
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振り返りです。 本当に丸くて小さな坑口です。 この付近までは石積みアーチが存在しますが、この先は... |
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素掘りとなり、通行止めの原因となった崩落がいきなり現れます。 (写真は崩落地点を超え、振り返っています) |
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暫く進むと、歪な反対側坑口の光の原因である、 内部屈折地点に到着します。 いやはや、しかし実際に見てみると本当に驚いてしまいます。 計量ミスなのでしょうね... |
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内壁は写真の様になっております。 素人目には頑丈に見えますが、どうなのでしょう...? などと、内壁に注目して進んでいると... |
!!! これがあの しかし、ここ「"手掘り"トンネル」だった様な... ダイナマイト使ったら手掘りじゃなくなるじゃないですかやだー |
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所々崩落しているところがありますが、入り口近く程ではなく、 歩行には(場合によっては走行にも)支障はありません。 |
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平穏な区間が出口まで続きます。 | |
坑口近くから石積みアーチが現れます。 崩落などは一切見られません。 |
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此方側の隧道に至る道は使われる頻度が少ないのか、 自然に還りつつある様に思えます。 入り口側とは違い、 全く舗装されていないこともそう見える要因かもしれません。 |
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細川柱本隧道、細川方坑口です。 柱本方坑口とは対称的に、 多くの苔さんが活躍されているようです。 |
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違いはその程度で、こちらも切り込み接ぎの石積みとなっています。 | |
ただ、石積みを観察し辛いので、 その目的であれば、柱本側かなぁと思います。 [マウスオーバーで視点を切り替えます] |
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このまま細川側の道を辿ると時間がかかるので、 折り返して帰路に向かうことにしましょう。 |
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柱本川坑口到着後、最後に隧道内を振り返りました。 崩落/屈折地点がよく分かると思います。 |
嗚呼、今日此の為に生きてきたのではないか、 と思わせてくれる程気持ちの良い下り坂です。 青春下りは流石に控えます... |
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さて、第一回水無月探索。色々と宿題を残してしまいました。 真土トンネル内部、大和二見方坑口、 川端貨物線、川端駅の支線たち、 五新線トンネル群、 細川柱本隧道細川方坑口以南の道、 そして詳しくはレポしていませんが、 JR和歌山線、南海高野線の暗渠、 南海高野線砂利採取線、南海紀ノ川口線... 何時になるかわかりませんが、必ずや! |