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新宮鉄道(旧紀勢中線) 第二次探索

概要
新宮鉄道は明治43年に会社設立、大正2年に新宮~勝浦間が全通した鉄道で、
昭和9年に国鉄に買収され、紀勢中線(後の紀勢本線)となりました。
新宮鉄道には、合わせて5つのトンネルがあり、その内勝浦側の「大狗子トンネル」「小狗子トンネル」は車道用に拡幅、コンクリート補強工事を受け、
国道42号線のトンネルとして活躍していましたが、新トンネル開通により旧トンネルとなりました。
残りの「袖摺トンネル」「御手洗トンネル」「稲荷山トンネル」の3つのトンネルは紀勢中線全通に合わせた路線の付け替えの際に廃棄されました。

今回は、2010年11月の旧「袖摺トンネル」調査をお届けします。

新宮鉄道(旧紀勢中線) 第四次探索にて全トンネル調査を行いました。
新宮鉄道のトンネルをちゃんとした写真で見たいよ!!と言う方は上記リンクより第四次探索をご覧ください。

新宮鉄道(旧紀勢中線) 第四.五次探索にてトンネルの長さを調査しました。
謎の橋梁
そんなわけで秋の勝浦にやってきました。
写真は日の出前の太平洋です。
今回は下調べを一応し、謎の橋梁(旧国道らしいです)から「袖摺トンネル」にアクセスできるとわかっています。
遠目に現行路線の橋梁が確認できると思います。
それより海側ですから...確かにここから接近できそうです。
通行止めの表示と共に乗り越えるのは厄介なフェンスがありますが、右側が少し空いていますので、
ピザな体を無理やり押し込みます。
旧「袖摺トンネル」佐野方、拝見
橋梁を渡り、フェンス伝いに向こう岸まで渡りました。
普通に国道が見えます。

そこからすぐに...
発 見 !!!
生まれて初めて大規模な煉瓦の建築物を目にしました!!!
圧巻です!!!
後ろに誰もいないか振り返ります。
煉瓦の橋台があるそうですが、落ちたら洒落にならないので、断念します。
恐る恐る覗き込むと...反対側の光が見えます...!
ただ、その光は歪な形をしておりますが。
ピラスター!! ピラスター!!
興奮と恐怖がごちゃ混ぜになり混乱しています(笑)
その時、トンネル内部から...
ガサ...ガサ...
とトンネル内部から聞こえたため、急いで撤退!!
旧「袖摺トンネル」宇久井方、拝見
仕方ないので、次は反対側からお邪魔することにします。
太陽も昇ってきて、周囲は少し明るくなりました。

倉庫横の段差から上がり、看板を潜り、倉庫裏に回ると...
発 見 !!!
前回は蜂さんの為、撤退しましたが、流石にこの季節になると活発ではないようで、
写真の位置まで簡単に行くことが出来ました。
No.3
本当に書いてあります!!!
残念ながら、アーチの一部は崩れて(崩されて?)しまっています。
ピラスター!! ピラスター!!
(本日二度目)
見上げてみると、緑の侵食の凄さが判ります。
これにて2010年次袖摺トンネル調査は終了です。
どうして中に入らなかったの?と言う質問は無しの方向でお願いします...

新宮鉄道(旧紀勢中線) 第三次探索に続きます...
所在地
旧袖摺トンネルの位置は以下の通りです。
*正確な位置ではありません。あくまで目安です。

*Googleマップの仕様変更により、以下の地図は正しい位置を示していない可能性があります!!!
マピオン版を参考にして下さい。


マピオン: 和歌山県新宮市佐野の地図(33.66784873427465,135.97387639622045,1/1500)
Google マップ: 33.671205, 135.970975 から 33.668796, 135.972467

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参考文献
今尾 恵介様 編著新・鉄道廃線跡を歩く4 近畿・中国編
よとと様 紀勢本線廃線跡トンネル
Wikipedia 紀勢本線
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