22 4月

トンネル池のトンネルについてのメモ書き

「トンネル池のトンネル」
何言ってんだおめぇ的名称ですが、「トンネル池」は和歌山県(紀の川市)桃山町に実在します。
そして、その由来となった「トンネル」も存在します。

これは面白いと2013年3月から数か月、探索を何度も行ったものの…
未だ発見に至っておりません。
何方か情報提供お願いしますm(_ _)m


 

  • 1911(明治44)年、調月村第12代村長となった坂本文三郎は、「上げ地区」(現、山ノ上付近)一帯の水問題に頭を痛めていた。
  • 標高100~200メートルの起伏が連なる村東部の高地は「月夜でも稲が枯れる」といわれるほど水不足に悩んでいた。
  • 「上げ地区」にとって、南に200メートル程離れた増田池が最後の頼りだったが、日照りが続けば干上がってしまう。
  • ため池の水は既に使い切った。雨乞い・祈祷をしても悲願の雨はなかなか降ってくれない。村人の争いごとも増えた。
  • 坂本村長は最後の賭けに出た。増田池の水不足を解決するため、新しい池とトンネルを作ろう。
  • 愛宕峠を越えた山田川にそそぐ横谷を堰き止めて水を貯め、この池から導水するため山麓に長さ約100メートルのトンネルを掘る。そして、トンネルから増田池までを水路でつなぐ。
  • 隧道開鑿案はこれまで何度も俎上に乗ったが、いつも資金難でとん挫していた。
  • 当時の村長は名誉職の様なもので、報酬は多くなかったが、自腹を切り工事に取り掛かった。
  • 坂本村長は地主たちを説得して建設資金を工面した。(地主に対して反当り20円の寄附を割り当て)
  • 調月と貴志川一帯はろう石がよく出たので、村内には土木工事のベテランもいた。
  • 工事は大きく分けて、(1)トンネル掘削と(2)池の築堤の二つあったが、横尾山を貫くトンネル工事は難航した。
  • いまのように強大な自動削岩機もなく、岩盤も予想外に硬く、工事は遅々として進まなかった。工事半ばで逃げ出す人足もいた。
  • 資金も底をついたとき、工費の未払いに怒り、日本刀で追いかけられたこともあった。
  • トンネル池工事に反対する農民からは様々な妨害工作を受けた。
  • 坂本村長はとうとう全私財の提供を決意。私有の田畑二町の殆どを安く売り払った。
  • それでも難題は続々と振りかかってきた。両端から掘り進めたトンネルは測量の手違いで高低が食い違ったり、(そのため、当該箇所は滝のように通水しているという)トンネルからの水路新設工事や水圧に耐える築堤工事など予期せぬ出費もかさんだ。
  • 着工からあしかけ8年。1917(大正6)年末、悲願の工事は完成した。
  • 上げ地区の農民はこれ以降、水不足の悩みから解放された。
  • トンネル坑口は高さ1.3メートル幅83センチ
  • 坂本文三郎1968(昭和43)年、93歳で亡くなった。「増田池がかりの田の見える上げに葬ってほしい」という願いから、調月の尼岡に眠っている。
  • 坂本村長の偉業を伝える功績碑が調月東部の町道沿い(上げの警鐘台付近)にひっそりと建っている。
  • 昭和10年頃、トンネル池の貯水量を増加させるため、池の堤防を1メートル程度かさ上げした。
  • 当時、トンネルの中央部で多量の落石があり、これを取り除くのに大きな危険と労力を要した。
  • その長さと落石の恐れから、径3000尺の土管を危険個所に敷設したので、現在では通水に支障は無い。
  • また、トンネルより下流の山の崖下の水路も、しばしば崩落があったので、不良個所はコンクリで固めたので、同じく現在では全く支障がなくなっている。

 

先人からの贈り物 | 紀の川ぷるぷる通信にトンネル坑内のカラー写真が掲載されています。

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撮影日: 2013/03/23

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/800秒 F7.1, ISO 1000, 18mm

国道424号線から愛宕峠への道中、よくわからないものがあります。

 

 

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撮影日: 2013/03/23

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/1000秒 F7.1, ISO 1000, 35mm

一旦停止
踏切注意

もちろん、辺りに鉄道はありません。

柵の向こう側は崖です。

…何でしょうか。

 

 

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撮影日: 2013/03/23

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/500秒 F7.1, ISO 1000, 20mm

愛宕峠です。サイクリングに丁度良い道のりです。

 

 

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撮影日: 2013/03/23

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/1600秒 F7.1, ISO 1000, 18mm
撮影場所: 地図

峠から下るとすぐ、トンネル池に到着。

 

 

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撮影日: 2013/03/23

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/2500秒 F7.1, ISO 1000, 55mm
撮影場所: 地図

どこかに手掛かりはないものかと、うろうろ…

 

 

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撮影日: 2013/03/23

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/2500秒 F7.1, ISO 1000, 55mm
撮影場所: 地図

結局トンネル池では収穫なし。増田池にやってきました。

 

 

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撮影日: 2013/03/23

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/2500秒 F7.1, ISO 1000, 55mm
撮影場所: 地図

向こう側にも鳥居がありますね。

増田池とトンネルを繋ぐ水路を探しますが、ここでも収穫は無し。

 

 

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撮影日: 2013/04/08

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/3200秒 F4, ISO 1000, 18mm

後日、謎の「踏切注意」看板の反対側に山道を発見。

ここからのアプローチを試みます。

 

 

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撮影日: 2013/04/08

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/1250秒 F4, ISO 1000, 22mm

和歌山市某所の登山道より人の手が入っている印象。

 

 

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撮影日: 2013/04/08

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/800秒 F4, ISO 1000, 18mm

惑星チクリーン。

 

 

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撮影日: 2013/04/08

カメラ: Nikon D5100, AF-S DX NIKKOR VR 18-55mm f/3.5-5.6G, 1/400秒 F4, ISO 1000, 18mm

トンネルはないかと道から外れ、奥へ奥へと進みますが、何も見つからず。

 

この後、何度か探索を行うも、トンネルの手掛かりはつかめませんでした。


参考文献:

トンネル池(坂本村長の偉業)
先人からの贈り物 | 紀の川ぷるぷる通信
桃山町企画室町誌編纂班「桃山町誌 歴史との対話」
室谷 正美「水に生き水と斗う人々 紀の川流域 桃山地区の場合」

15 2月

和歌山市内の白看「岩出/粉河」消滅

和歌山県道152号紀ノ川停車場線に残されていた白看「岩出/粉河」。

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撮影日: 2014/07/11

カメラ: Nikon D7100, SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM, 1/2000秒 F5.6, ISO 100, 50mm

撮影場所: 和歌山県道152号紀ノ川停車場線[地図]

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撮影日: 2014/07/11

カメラ: Nikon D7100, TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD, 1/2000秒 F5.6, ISO 100, 300mm, 編集済

撮影場所: 和歌山県道152号紀ノ川停車場線[地図]

岩出 IWADE 17km粉河 KOKAWA 21km

文字が経年劣化でかすれてしまい、「岩山」とも読めてしまう^^;

 

 

 

 

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撮影日: 2015/02/10

カメラ: Nikon D7100, SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM, 1/1500秒 F4.8, ISO 100, 50mm

撮影場所: 和歌山県道152号紀ノ川停車場線[地図]

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撮影日: 2015/02/10

カメラ: Nikon D7100, SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM, 1/2000秒 F4.8, ISO 100, 50mm

撮影場所: 和歌山県道152号紀ノ川停車場線[地図]

 

しかし、先日久々に訪問したところ、撤去されていました。

どうやら、和歌山県では現在、老朽化した看板が問題となっているようです。

この白看もその趨勢の中で撤去されたのでしょうか。

 

他の白看の現状を確認をしに回らねば^q^

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