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橘裕『人形師の夜』(ララDX・ララ・メロディ、1994年~2001年、花とゆめコミックス版全6巻)
『人形師の夜』(にんぎょうしのよる)は、橘裕の漫画作品。白泉社から出版。2002年に発行された6巻が、2008年10月時点での最新刊で今のところ後続の単行本が出る様子はない。
ただし、著者は「不定期になるが、描きたい題材が見つかる限り続ける」を同単行本内で示しており、6巻19Pの1/4スペースでも、「次もいつ出るかわかりません・・・」と書かれているので、今後続編がでる可能性はある。
初版 | 1995年3月25日 |
第12刷 | 1998年4月15日 |
収録作品メモ:
かなしいきもち | 平成6年 | ララDX 1月10日号 |
ハコニワ | 平成6年 | ララDX 1月10日号 |
神様ヘルプ!! | 平成6年 | ララDX 1月10日号 |
99の嘘 | 平成6年 | ララ 7月号 |
闘う男 | 平成6年 | ララDX 11月10日号 |
P.S 橘の言いたい放題 | 描き下ろし |
作品かいせつ:
恋人に別れを告げ、やけ酒をくらっていた達也。翌朝、アパートの彼の部屋には、見覚えのない女のコが。ナンパされたという彼女は、そのまま部屋に居ついてしまって…?願いを叶えてくれる人形師の店を訪れた、迷える魂達の悲しくて優しいミステリアス・ナイト・ドリーム
初版 | 1996年1月10日 |
第7刷 | 1998年4月15日 |
収録作品メモ:
パール・ガーデン | 平成6年 | ララ 12月号 |
いつか世界の終りが来ても | 平成7年 | ララ 3月号 |
最愛のあなたへ | 平成7年 | ララ 8月号 |
ピロー・マーチ | 平成7年 | ララ 11月号 |
作品かいせつ:
母である立場を捨て、一人の女となって男の元へ去った母親を許せず、自分の中の”女”さえ許せないでいる里子の前に男物の服を着た変わった女の子藤尾まことが現れる。不思議に優しい声をしたこの子は…!?「パール・ガーデン」他、『人形師の夜』待望の新シリーズ3本収録。
父親以外の男のもとへ行ってしまった母親を許せないでいる里子の前に、男装した藤尾まことという女の子が現われ…。「パール・ガーデン」他『人形師の夜』待望の新シリーズ3本収録。
初版 | 1996年9月10日 |
収録作品メモ:
君といつまでも | 平成8年 | ララ 5~6月号 |
最後の夏休み | 平成8年 | ララDX 7月10日号 |
ダブル | 平成7年 | ルナティック・ララ 12月10日号 |
作品かいせつ:
武士は小さい頃から、愛犬パクと友達のように育ってきた。しかし、ちょっとした隙にパクは交通事故に遭い他界してしまう。友達を失い悲しむ武士…。そんな彼の前にある日、優しい瞳をした青年が現れて…!? ミステリアス・ナイト・ドリーム『人形師の夜』待望の第3巻!!
愛犬パクを事故で失いショックから立ち直れない武士の前に、突然優しい瞳をした成年が現れ…!? 『人形師の夜』シリーズ「君といつまでも」「最後の夏休み」他、戦慄のサイコ・ピカレスク「ダブル」を収録。
初版 | 1997年11月10日 |
収録作品メモ:
朝のうた | 平成8年 | ララ 9~11月号 |
黄昏の国 | 平成9年 | ララDX 5月10日号 |
そんなおまえを殺したい | 平成9年 | ララDX 9月10日号 |
作品かいせつ:
探偵の中塚は娘との散歩中に謎の少年・信治と出会い共に暮らし始める。そんなある日、中塚の元に家出少年の創作依頼が入る。その捜査がもとで肉親に存在を否定された過去を持つ信治の傷ついた心が明かされて…。絶望にくれる少年に生きる勇気を与えた人形の正体とは??
人の切なる願いを人形を使って叶える人形師。同じ人の前に二度現れることのなかった彼女が再び訪れた相手は心優しい探偵だった!? ハート・ウォーミングストーリー「朝のうた」他、「黄昏の国」「そんなおまえを殺したい」収録。
初版 | 2000年11月10日 |
収録作品メモ:
流通ロマンス | 平成11年 | ララDX 7月号 |
星に願いを | 平成12年 | ララDX 3月号 |
遠い音楽 | 平成12年 | ララDX 7月号 |
P.S 橘の言いたい放題 | 描き下ろし |
作品かいせつ:
バイト先のカフェで女子大生にモテまくりの高校生暁生。そんな彼がふと目をとめたのが、服装から髪型まで毎日別人の様にガラリと変えて店に現れる不思議な娘美咲だった。現れぬ彼氏を待つ彼女の切なる想いに触れるうち暁生は…!! 感動の3編収録のシリーズ第5巻!!
バイト先のカフェで客にモテまくりの暁生は、服装や髪型を別人の様に毎日変えて店に現れる不思議な娘・美咲と出会う。彼女の切なる想いに触れる内暁生は…。人の願いを人形の力で叶える人形師の大好評シリーズ3本収録。
初版 | 2002年2月10日 |
第2刷 | 2002年5月15日 |
収録作品メモ:
父 帰る | 平成13年 | ララDX 5月号 |
Depp Blue | 平成13年 | メロディ 7月号 |
君の名は | 平成13年 | メロディ 9月号 |
作品かいせつ:
高志のもとに家を追い出された父・タケオがふらりとやって来た。不器用な仕事人間で、まともに息子の名前も呼べない父だが、高志にはその本当の心が分かっていた。父の切なる想い、そして息子へ残したメッセージとは…。人形師が叶えるスウィート&ミステリアス・ドリーム☆
高志の元に家を追い出された父・タケオがやって来た。仕事人間で不器用な父。でも高志はその本当の心を知っていた。父の切なる想い、息子へ残したメッセージとは…。「父 帰る」他、3編収録の大好評”人形師”シリーズ第6巻。
橘裕先生代表作のひとつ。
いわゆる「泣ける少女漫画」としても度々その名前が挙がります。
天国へ今旅立とうとしている、昏睡状態にある等々、身体が自由に状態にある者たちが、人形師により作られた身体を借り、限られた時間の中で想いを果たす物語…で、基本一話完結型オムニバス形式で描かれています。
涙腺の緩い私はどのエピソードも涙なしでは読み進めることができません。
お気に入りは5巻収録「星に願いを」。
おじいちゃんサンタクロースが孫のためにそんじょそこから映画顔負けのアクションを繰り広げる作品です。
#見所は妙に気合の入った食べ物絵
その次の「遠い音楽」もお気に入り。
幽霊屋敷から響くピアノの音。その正体は…というホラー系雰囲気はたった2ページで終了。あとはアフリカ象プリントのパンツがメインです。
少女漫画伝統の無邪気で陽気な女の子は素敵ですね。導入部分も巧みですっかり先生の術中にはまってしまいました。
2002年発売の第6巻を最後にシリーズ単行本は刊行されていませんが、続編が描かれる可能性もゼロではないようなので、期待したいですね。
和田慎二『傀儡師リン』(ミステリーボニータ、2006年~2011年、ボニータコミックス版全14巻)
和田慎二『Lady Midnight』(ミステリーボニータ、2000年~2002年、全2巻)
『Lady Midnight』(レディ ミッドナイト)は、和田慎二の漫画。
秋田書店『ミステリーボニータ』に不定期連載されたアクションもの。主人公の裕希は昼の顔は看護婦、夜は”夜逃げ屋”の顔を持つ。
和田慎二『超少女明日香』シリーズ(別冊マーガレットほか、1975年~2004年、マーガレットコミックス版3巻、花とゆめコミックス版8巻、MFコミックス版7巻)
(MFコミックス版)
『超少女明日香』(ちょうしょうじょあすか)は和田慎二の漫画作品。
集英社『別冊マーガレット』、白泉社『花とゆめ』、メディアファクトリーの『コミックフラッパー』で執筆された。2010年8月時点で“一応継続中”だったが、作者である和田自身が2011年7月に没したために未完となる。