岩田江利子『ウルフ物語』(別冊マーガレット・別マスペシャル・デラックスマーガレット・ザ マーガレット、1993年～2006年、マーガレットコミックス版全13巻)

ウルフ物語 1巻
(MC-2272)

初版	1994年10月30日
第24刷	1999年7月12日

収録作品初出:

ウルフ物語①	別マスペシャル	1993年お正月増刊号、1994年夏の増刊号
	デラックスマーガレット	1994年 5月号、9月号
	別冊マーガレット	1994年 8月号～10月号
	ザマーガレット	1994年 9月号
ひなぎく学園ＳＯＳ１	別冊マーガレット	1992年 7月号
ひがぎく学園ＳＯＳ２	デラックスマーガレット	1992年 9月号
ミルキーのアンラッキー	ザマーガレット	1993年 1月号
ハートのゆくえ	ザマーガレット	1992年 12月号
毎夜おじゃまのテレフォンコール	ザマーガレット	1991年 6月号

作品かいせつ:

「今までの私の人生で一番嬉しかったのが、デビューの知らせを聞いたとき。きっとこの単行本を本屋さんで見つけるときが、２～５番目くらいの嬉しい瞬間に入ると思う。でもその単行本が何年経っても、相変わらずそのお店の同じ場所にあったらスッゴク悲しい」と語ってくれた岩田先生。
団体行動が当たり前の女子高で、どこの派閥にも属さないひとりの少女・鞠生は、ウルフと呼ばれていた……。

ウルフ物語 2巻
(MC-2431)

初版	1995年11月29日
第20刷	1999年7月12日

収録作品初出:

ウルフ物語②	別冊マーガレット	1994年 11月号～1995年 10月号
	別マスペシャル	1995年夏の増刊号
	デラックスマーガレット	1995年 7月号
オオカミと恋する少女	ザマーガレット	1993年 8月号

作品かいせつ:

「最初は読み切りで描いてきた『ウルフ物語』が、マサカ連載になってその上２巻まで続くなんて、まったく想像していませんでした。これもひとえに、ファンの皆様の支援のおかげ（と私の実力）と思っております。ファンレターの返事が遅れていますが、切手同封の人にはちゃんと書くつもりなので、私のことを切手ドロボーと思わず気長に待っていてください。気長に…」と語ってくれた岩田先生。

ウルフ物語 3巻
(MC-2579)

初版	1996年11月30日
第11刷	1998年12月12日

収録作品初出:

ウルフ物語③	デラックスマーガレット	1995年 3月号、11月号、1996年 3月号、7月号
	別マスペシャル	1996年お正月増刊号
	別冊マーガレット	1995年 11月号～1996年 9月号

作品かいせつ:

「今年は、私の人生で一番マンガを買って年です。全然知らない漫画家さんの単行本も買ってみたりして、当たりはずれイロイロあったけど、やっぱりマンガってオモシロイと思いました。お姉ちゃんの子供（女の子）が、将来漫画家になりたいと言っています。まだ５歳なのでこの先考えも変わると思うけど、この子が漫画家になるまで、私も漫画家を続けてられたらイイナと思います」（岩田江利子）

ウルフ物語 4巻
(MC-2723)

初版	1997年10月29日
第5刷	1998年12月12日

収録作品初出:

ウルフ物語④	別冊マーガレット	1996年 10月号～1997年 8月号
	別マスペシャル	1997年お正月増刊号、春の増刊号、夏の増刊号
	デラックスマーガレット	1997年 3月号、7月号

作品かいせつ:

「最近私にしては、すごく仕事してると思う。体重は太りっぱなしで戻らないし（締め切り前は必ず１～２ｋｇ太る）、ニキビも暴れ放題（２０歳越えてもニキビはニキビ。私の肌に長居してるコレはニキビ。３０歳越えたら別の呼び名考える）。いつになっても治らないので、皮フ科の先生が不思議がっている。先生の言いつけを破って、夜中に暴飲暴食してるせいだろうな。職業病だ。私のニキビは」（岩田江利子）

ウルフ物語 5巻
(MC-2865)

初版	1998年9月30日
第3刷	1999年2月10日

収録作品初出:

ウルフ物語⑤	別冊マーガレット	1997年 9月号～1998年 6月号
	デラックスマーガレット	1997年 11月号、1998年 7月号、8月増刊号
	別マスペシャル	1998年お正月増刊号

作者コメント:

「ウルフは、私の憧れの女の子です。日本一カワイイお顔に、９頭身に迫るナイスバディー。勉強しないのに頭がよくて、大食いなのに太らない。そしてヒトの目など少しも気にせず、やりたい事だけやって生きている。それが許される。私がうらやましいと思う要素をギッシリつめこんで、誕生した愛すべきキャラクターなのです」と語ってくれた岩田江利子先生の万能ウルトラ女学生ストーリー。

ウルフ物語 6巻
(MC-3080)

初版	1999年6月30日

収録作品初出:

ウルフ物語⑥	別冊マーガレット	1998年 7月号～1999年 5月号
	デラックスマーガレット	1998年 9月号～1999年 5月号

作者コメント:

「私には、とりわけお世話になった恩師なんていないし、生涯忘れられない一冊もない。好きな戦国武将も政治家もいないので、今まで”尊敬する人”っていなかった。だけど”ジョビジョバ”面白い。面白さに感動する。嬉しくなる。なんかお礼を言いたい気分になる。ＹＥＡＨ！カッチョイー。私はジョビジョバを尊敬している。あの面白さは羨ましい」と語ってくれた岩田江利子先生。

ウルフ物語 7巻
(MC-3227)

初版	2000年5月30日

収録作品初出:

ウルフ物語⑦	別冊マーガレット	1999年 6月号～2000年 4月号
	デラックスマーガレット	1999年 7月号～2000年 1月号

作者コメント:

「平日の昼間に買い物や美容室に行くと、必ず”お仕事お休みですか？”と聞かれ、次には必ず職業を聞いてくる。毎回適当な嘘をついてるけど、ドコでどう答えたか覚えてないので、次に行った時相手が私を覚えていたりすると面倒。”無職です”と答えると、後々まで”まだお仕事見つからないんですか？”と、いらぬ心配をしてくれるのも面倒。でもやっぱり”漫画家です”と言う勇気はない」（岩田江利子）

ウルフ物語 8巻
(MC-3446)

初版	2001年11月27日

収録作品初出:

ウルフ物語⑧	デラックスマーガレット	2000年 3月号
	別冊マーガレット	2000年 5月号～12月号、2001年 3月号～7月号
岩田江利子のおいしいの大好き！	デラックスマーガレット	2000年 7月号～11月号

作者コメント:

「去年私は、テレビと漫画でそれぞれ今までの自分の人生で１番と言える作品に出会いました。それまでは、アレもコレも好き、順位なんてつけられないという感じでしたが、その２作品は明らかに１番と言い切れます。次は、１番の食べ物に出会う事を願ってます。気分や環境に左右されることなくコレが食べたい、と思えるモノを見つけたいです」と語ってくれた岩田江利子先生。

ウルフ物語 9巻
(MC-3573)

初版	2002年11月30日

収録作品初出:

ウルフ物語⑨	別冊マーガレット	2001年 8月号～2002年 8月号
	デラックスマーガレット	2002年 5月号～9月号

作者コメント:

「とうとう９巻まで来てしまいました。別マ本誌での連載も１２月で１００回を数えます。今尚連載が続いているということは、１０巻も出るというワケで…こんなに長いこと続くなんてチョットびっくり」と語ってくれた岩田江利子先生です。

ウルフ物語 10巻

(MC-3679)

初版	2003年10月29日

収録作品初出:

ウルフ物語⑩	別冊マーガレット	2002年 9月号～2003年 8月号
	デラックスマーガレット	2002年 11月号、2003年 3月号、5月号

作者コメント:

「コミックスの表紙はいつも力入れてます。今回は１０巻ということで、豪華に金をあしらってみました。だけど、ウルフの顔は失敗してしまいました。エヘッ。ここまで応援してくれた皆様、本当にどうもありがとう。この次もよろしくお願いします」と語ってくれた岩田江利子先生。

ウルフ物語 11巻
(MC-3811)

初版	2004年12月29日

収録作品初出:

ウルフ物語⑪	別冊マーガレット	2003年 9月号、10月号、12月号～2004年 10月号
土曜日のアップルパイ	ザマーガレット	1991年 11月増刊号

作者コメント:

「『土曜日のアップルパイ』は、デビューして間もない頃の作品です。当時は恋愛モノを描いていたんですね。今見ると絵が下手で恥ずかしいのですが、逆に、今は４０ページのお話なんて作れないので、よく頑張ったなぁ…なんて思います。向いてないってのがよくわかる気もしますが。もともとは、ストーリー作家になるつもりで投稿したんですけどね」（岩田江利子）

ウルフ物語 12巻
(MC-4080)

初版	2006年7月30日

収録作品初出:

ウルフ物語⑫	別冊マーガレット	2004年 11月号～2006年 3月号

作者コメント:

私は水彩鉛筆等で色を着けるのですが、この作業が大好きです。毎回塗り重ね過ぎて失敗した感がありますが…ちょい手前でやめといた方がよかったような。小学校の頃の絵画もそうでした。つい絵の具を塗り過ぎてしまい、修正しようと水で薄めると、紙が消しカスのように削れてきて収拾つかなくなってしまう。どこがゴールかわからないんですよね。でも、昔も今も色を塗るのが大好きです」（岩田江利子）

ウルフ物語 13巻
(MC-4236)

初版	2007年11月27日

収録作品初出:

ウルフ物語⑬	別冊マーガレット	2006年 4月号～12月号
ウルフ物語 ―外伝―	別冊コーラス	2006年Ｗｉｎｔｅｒ号
真行寺ろま子の世界	別冊マーガレット	2007年 2月号～7月号
あなたに似合う女の子になれ	ザマーガレット	1990年 12月号

作品コメント:

「長い間描き続けたウルフ。最終回執筆中は”もうこの顔を描くこともないんだな…”と、少々しんみりしてしまいました。時間と気分の関係でファンレターの返事を出せなくなってしまいましたが（切手入りでくださった方々ごめんなさい！）、頂いた手紙は全て有り難く読ませていただきました。ウルフを愛してくれてありがとうございます。私もウルフだ大好きです」（岩田江利子）

容姿端麗&頭脳明晰、誰とも群れることをしない”ウルフ”こと鞠生が、奇行を繰り広げるシュールなギャグ漫画です。
少女漫画でギャグと言えば「岡田あーみん」作品がよく挙げられますが、「ウルフ物語」も負けていません。
#ギャグの分野が異なるので比較しにくいところですが…
10年以上にわたり各雑誌で掲載されたため、1巻では女子高生だった鞠生もOLになったりします。性格はそのままで。
ギャグ漫画らしからぬ、なんともオシャレな表紙が素敵です。