『ふたごのプリンセス』は、わたなべまさこの漫画作品。秋田書店「月刊プリンセス」に連載されていた。わたなべまさこ名作集の一つ。全2巻。
初版 | 昭和50年11月30日 |
収録作品初出:
初版 | 昭和51年1月15日 |
収録作品初出:
事情によりわかれわかれにならなければならなかった、ふたごの姉妹。はたして、二人の会う日は?
少女雑誌プリンセスが創刊されるにあたり、一年の予定で連載のお話がありました。編集部の方々がお帰りになった後、ベッドにころがりながら、今、自分が一番かきたいものは何だろうと考えました。
長い作家生活の中で、何度もかきつづけてきた題材ではありましたが、やはりもう一度ふたごの話をかきたい気持ちがふくらんできました。二つの異なる世界に生きる姉妹をかいてみよう……。でも、ふりかえってみると、自分ではチルチルとミチルをかいたつもりなのに、やはり二人の母の姿をかきつづけていることに気づいたのです。あらためて仕事のむずかしさ、そして面白さを感じています。
月刊プリンセス1975年1月創刊号~12月号まで連載された作品です。
コンウォール公爵家のリチャードはフィアンセのエリザベートがいる身でありながら、ソプラノ歌手・水藻麗と恋をし、麗は妊娠しました。
エリザベートは不義を許す代わりに、子供を渡すよう要求。
嘆き哀しむ麗でしたが、なんと産まれたのはふたごの女の子だったのです。
約束通りエリザベートに姉・ミチルを渡す一方で、妹・チルチルを日本で育てることになりました。
しかし、チルチルの乗った飛行機は事故のため、アフリカの東コンゴ上空で消息を絶ちます。
この一帯のジャングルは狂暴なゴリラの生息地であり、チルチルの生存は絶望視されました。
それから6年後、リチャードの元に”白いゴリラ”を見たという知らせが来て…
白いゴリラが誰かは1巻表紙を見てね(ネタバレ)。
全2巻と短いながらも要所に感動を織り交ぜたストーリーは、(当時で既に)大ベテランのわたなべまさこ先生ならではですね。
そでのコメントにあるように、どちらかというと二人の母親が物語の中心になっていますが、ラストはプリンセスたちがそれぞれの道を自ら決断します。
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