22 3月

青木庸『ドラキュラ伯爵夏の休日』(りぼん、1976年、サンコミックス・ストロベリー・シリーズ版全1巻)

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ドラキュラ伯爵夏の休日
(SCM-704)

初版 1982年9月28日

初出:

ドラキュラ伯爵夏の休日 りぼん 昭和51年 夏休み大増刊号
ドラキュラ伯爵春の訪問者 りぼん 昭和52年 4月大増刊号
ドラキュラ伯爵ものおもいの秋 りぼん 昭和52年 11月号
ドラキュラ伯爵スーパースター りぼん 昭和53年 11月号
りぼんDX 昭和52年 冬の号
ぼくとザシキワラシ りぼん 昭和53年 お正月大増刊号
知りたがりやのキューピット りぼん 昭和53年 夏休み大増刊号
おいてけぼり りぼん 昭和55年9月大増刊号
あとがきページ
(3ページ)

  

ドラキュラ伯爵シリーズ
近頃は獲物が少なく貧血気味のドラキュラ伯爵が、若い美女たちが集まると聞き付け軽井沢へとやってきた…!!
と出だしだけはオカルト・ホラー系に思えますが、コメディ作品です。
別荘地で隣同士となった相沢みやこから猛アタックを受けるものの、伯爵自身は…?
シリアスに決めている(つもり)なのにコメディになってしまうギャップが魅力的ですね。


ドラキュラ伯爵シリーズとは打って変ってシリアスな作品。
ニーナは2階の窓に見える、いつも本を読んでいる少年が気になっていました。
家族を亡くしたニーナにとって、彼を遠くから眺めることだけがやすらぎでした。
ある日、ニーナの元にサングラスをかけたアヤシ気な青年がやって来ます。
国立科学研究所の人間だという彼の口から語られた事実とは…
「首」のシーンはなかなか衝撃的でした。

ぼくとザシキワラシ
泣き虫の泰輔は、岩手の田舎で4日間、親戚宅で修業(?)し、無事帰ってきました。
田舎で出会ったザシキワラシをこっそり連れて…
遊んでくれる人を待っていたというザシキワラシと、弟が欲しかった泰輔はすっかり意気投合し、一緒に東京見物をしたりと仲良しこよし。
だけどそんな毎日は長く続かず…
最後は心温まる結末です。

知りたがりやのキューピット
プレイボーイの須田くんは何人もいたガールフレンドに突然別れを告げました。
ある美しい女性に一目惚れした彼にとって、今までのガールフレンドなど眼中になかったのです。
しかし、何とかして女性に近づこうとする彼の前に、(邪魔な)年下の少女が割って入ります。
須田くんの恋の行方は…?

おいてけぼり
町へ10年ぶりに帰ってきた秀一。
降りしきる雨の中、公園の木の下にたたずむ少女との出会いが、あの日交した約束へとつながってゆきます。
モチーフからしてホラー作品と思いきや、SF(すこしふしぎ)作品でした。

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