木原としえ『エメラルドの海賊』(週刊マーガレット、1973年、マーガレットコミックス版全2巻)

エメラルドの海賊前編海賊王子と結婚の巻
(MC-161)

初版	1974年8月20日
8版	1978年10月31日

収録作品初出:

エメラルドの海賊〔前編〕	1973年	週刊マーガレット 21号～26号
愛は不死鳥のように	1973年	週刊マーガレット 16号

作品かいせつ:

「エメラルドの海賊」は、昭和48年21号から31号まで11回にわたり、週刊マーガレットに連載された大力作で、＜前編＞は、21号から26号までの部分を収録。「愛は不死鳥のように」は、48年16号に掲載された傑作です。

エメラルドの海賊後編宿命の血の兄弟の巻
(MC-163)

初版	1974年9月20日
8版	1978年10月31日

収録作品初出:

エメラルドの海賊〔後編〕	1973年	週刊マーガレット 26号～31号
銀色のロマンス	1973年	週刊マーガレット 38号

作品かいせつ:

「エメラルドの海賊」は昭和48年21号から31号までの11回にわたり、週刊マーガレットに連載され大好評をえら傑作です。＜後編＞は26号から31号の部分を収録。「銀色のロマンス」は48年38号に掲載された作品です。

少女漫画では珍しい海賊モノです。
サングリアル王国の大臣の娘・ロウィーナは船あそびの最中嵐に遭遇し、誤って海に転落してしまいます。
勇敢にも彼女を助けたのは偶然通り掛かった海賊のアスール。実はダンセイニの王子様なのです。
ダンセイニは小国で貧しく、国王に内緒で海賊として各地を回っています。
この秘密を知られてはロウィーナを殺すか仲間にするかの二つに一つ。
もちろん仲間に、それもアスールと結婚することになりますが、ダンセイニで挙式中にサングリアルの兵士達が侵攻して来たのです。
島の掠奪を前々から狙ってたサングリアルの猛攻に敵わず、アスールたちは必ず戻ってくることを誓い島を脱出します。

エメラルドの瞳を持つアスールと、銀色の髪の(いつでもどこでもおなじかおをしてでてくる)フィリップ出生の秘密とは…
この作品ではヒロインが珍しくかわいくおとなしめです。

「愛は不死鳥のように」はこれまた少女漫画では珍しいナチス・ドイツの軍人が主人公の作品。
ラストはどうなることかと思いましたが。
「銀色のロマンス」は~~ロリコンよりマザコンが勝つお話。~~
少女から幼さを感じるか、母性を感じるか…